京急電鉄運賃値下げ?いつから?

三浦半島

コロナの影響で鉄道各社は、運賃値上げを余儀なくされているなか、京急電鉄は遠距離の運賃を今秋より引き下げる選択をしました。狙いは何なんでしょうか?

京急とは?

京浜急行電鉄が保有している路線の総延長、旅客営業キロは約87kmで、羽田空港と成田空港の2空港を連結する空港連絡鉄道としても機能しています。

品川駅を起点として、本線は泉岳寺駅から浦賀駅までの56.7kmの路線です。東京と横浜を結ぶ都市間路線として、また、三浦半島地域へ向かう都市郊外路線としての役割も持っています。

空港線として、京急蒲田駅から羽田空港国内線ターミナル駅までの6.5kmの路線があり、羽田空港への連絡鉄道として利用されています。

本線を介して、都営地下鉄浅草線に直通運転をします。

運賃値下げはいつから?どのくらい?

京急電鉄は、1月13日に2023年10月実施予定の運賃改定の内容を公表しました。近距離運賃は他社と足並みをそろえつつ、遠距離で思い切った値下げを行います。

改定後運賃は初乗り運賃が140円(IC136円)が150円(IC同額)になり、近距離ではおおむね10%程度値上げされるのですが、乗車距離41キロ以上では値下げとなります。値下げ額は遠方になるほど大きくなります。京急最長距離の品川~三崎口間は現行950円(IC943円)がともに740円にまで安くなる予定です。通勤定期券についても同様に近距離を値上げ、41キロ以上の遠距離を値下げとする。

値下げになる41キロ以上の乗車距離は、品川駅から計算すると金沢文庫駅の一つ先、追浜駅から先です。追浜から先の横須賀・葉山・久里浜方面へ乗車する場合、現行運賃よりも安くなります。横須賀観光の中心の横須賀中央駅・久里浜エリアの京急久里浜駅・三崎観光の拠点駅の三崎口駅、いずれも品川からの運賃が安くなるのです。横浜駅起点では三浦海岸駅と三崎口駅の2駅への運賃が値下がりします。

なぜ値下げ?

この運賃改定の意図を、京急は「新しい需要の創出と沿線活性化」、「横須賀・三浦方面に多くのお客様に足を運んでいただくことで同エリアの観光が活発になり、また定住人口が少しでも増えればと考えます」言っています。品川から羽田空港・横浜・横須賀・逗子・久里浜へ展開する京急の路線網で、稼ぎ頭となるのが東京・横浜の人口密集地帯と羽田空港へのアクセス輸送。反面、山がちな三浦半島エリアは過疎化が進行中で、すでに末端区間の京急久里浜~三崎口間の平日日中の運転間隔を20分間隔に削減している。最南端の三浦市は神奈川県内で数少ない「消滅可能性都市」に挙げられています。

他の路線は?

関東では3月にJR東日本・東京メトロ・東急・西武・東武・小田急・相鉄が各区間10円程度の値上げを実施し、関西のJR西日本・阪急・阪神・近鉄・京阪も4月1日に一斉に10~20円程度、初乗り運賃などを値上げをします。春以降も2023年秋には京王と南海が、24年度にはJR東海が普通運賃の値上げ予定があることを公表しており、地方鉄道と合わせて値上げが全国的な動きとなっています。

最後に

遠距離のみではありますが、このご時世に値下げをしてくれるのはありがたいです。これを機に三浦半島が活性化されることを期待したいと思います!

 

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